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DATE: 2008/06/29(日)   CATEGORY: 店主の宝物庫
怖いのだったら。
みんみんと蝉が鳴いている、オマケに言えばじりじりと暑い太陽の熱が迫っている。

そんな外の光景を見ながら葵野はゆるやかにクーラーが効いている部屋の中でひたすらに文章を打ち込んでいた。

何しろ、レポートも迫ってはいるしプレゼンも行なわなければいけない為のも作らなければいけない。

「何で夏ってこんなに忙しいんだろう・・」

蝉さえも1週間の命であんなにせわしく鳴きロウテンションの僕さえもがせわしく働く。

「全く可笑しな季節。」と、少しばかりため息を漏らしていると不意に片目がいたんだ。

まるで、何かが産まれるようにそこだけ熱かった。

最近はひっきりなしに痛んだが、医者に見せる訳にもいかない代物な訳だし。

どうしたものかと、悩んでいた。

すると、プルルルと携帯が鳴った為誰かだろうとコール相手を見れば。

Re:hellow hellow another me
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DATE: 2008/06/27(金)   CATEGORY: 店主の宝物庫
泣き笑いあるでしょうに。
ざぶりざぶり、と雨が降っていた。

そんなことばかり覚えてしまっている。

『恐怖劇』の前の日のこと。妹が―――一度だけ俺に頼み事をした日の事。

『ブルー兄様、お願いがあるんです!』と嬉しそうに両手をぱたぱたとさせがながら言う妹に

どんな?と俺は聞いた。

『ブルー兄様、イエロの最初で最後のお願いです!明日兄様がピアノを弾いてくれませんか?』

そんな事でいいのか?と俺は尋ねると。

『そんな事ありません!ブルー兄様の弾く曲はちゃんとイエロの心に響いてくるからだから――明日笑っていけそうな・・そんな気がするんです!』と握りこぶしをして言う妹に

俺は苦笑しながらいいよ、と言った。でも、どうして最初で最後なんだ?と聞くと。

『きっとイエロはあそこに行ったらもう帰れません。ブルー兄様の曲なんて聞く事も叶わないでしょう。ですから、明日たくさんたくさん聞きたいんです。私の――、一生分。』

不思議な事を言う妹。俺は首を傾げつつも妹の望みを精一杯かなえてやろうと曲作りをして。

そして―――――あの日。『恐怖劇』が起こる少し前まで。

イエロは小さく小さく手を振りながら泣いていた。

それが、俺が『恐怖劇』を体験するまでの最後の妹の姿。

Re:Holding a ceremony of lie
DATE: 2008/06/25(水)   CATEGORY: 店主の宝物庫
ソナタ。
時として、思い出は傷を残したまま一人歩きする。

「『ロゼリア。【白の庭】に住まう貴族人の1人。元、盗賊の頭。』かなぁー?ロゼリアを簡単に説明しちゃうと。」
と、先程帰ってきたばかりのギルディズに説明するのはメルカトル。

しかも、ガーベラ、ローズマリーといった花と共に魚の頭部のみが刺さっている奇妙な花束をいじくりながら喋っていた。

「でも、またなんでロゼリアの事を聞こうと思ったんだい?あっ、少しは貴族人嫌いが治ったとか?」

「そんな訳あるはずがないだろう。あってたまるか。」

「それじゃあ、何で?」

「『音楽家』とも違うだろう・・何かこう・・」と生地を練りこむような感じで説明しようとするのだが、出てこない為
「・・・・・うあああああああ!!」
と、ギルディズが唸っているのをよそに。

「荒れてるねぇ・・、まぁ確かにブルーともロゼリアは一味違うけどね。ブルーは変わる要素のもっていた人ならロゼリアは常に変わらずにいようとしていたから。」

「意味が判らないんだが。」

「まぁ、いいじゃないか。後々わかるよ。そういえばロゼリアの名前の意味知っているかい?これ実は

意味が結構あってね、それで家族ぐるみで似た感じなんだけど。」

疑問符を浮かべていると花束からするり、とローズマリーの花を取り出して。

「ロゼリアという名前は『ローズ』から、というかロゼリアの家を次ぐ物たちは大体これを捩っているんだけど。
そして、『ローズ』つまり、薔薇。これの花言葉は愛情とかだけど、それに良く似たこれ『ローズマリー』の花言葉はね、ギルディズ。」

「『記憶』なのさ。」

Re:Any way,I can not run away
DATE: 2008/06/22(日)   CATEGORY: 店主の宝物庫
あらゆる災難の賢い避け方。
コツッと、屋根のほうからそんな音が聞こえた。

そんな音を聞いてびくり、とした人間が2人居ました。

「「・・・・・・来た!?ていうか早い!!」」と二人は朝食を口へと掻き込みそしてあわあわと焦りだした。

そして、何故だか机の下へ避難。

「・・・どうするよ・・馬鹿姉」
「どうするか・・ものすごく危険な展開だっていうのは私でも分かるんだけどなあ・・畜生。早くあの記者どうにかしとくんだった・・!!」

「へぇ?どんな具合に?」

と、兄がいつの間に入ってきたのやら机の下を覗いてやや硬直した私たちを見下げる。

「「・・いやああああああああああああ!!!」」

「黙れ、この喧嘩好きたち。」

ぴしゃり、と湧き上がったお湯に入れた冷水の如く言って見せると。

ちょいちょい、と出ておいでと手招きされおずおずと出てくると椅子が綺麗に真横に二つ並んでおりそこに座りなさい。といわれる。

「・・で、新聞読んでたみたいだけど、状況説明してくれる??」

「私のおやつを流星群が食べてそれの恨みを晴らさなきゃ女が廃ると思って、呼び出ししました。」

「で、その呼び出しされたら流星雲が戦闘態勢に入ってて、ラジオが壊れたのまでおれのせいにされかけたから、そこで男が廃ると思って力を使いました。」

「「きっかけは、プリンなんです・・」」

Re:sweet sweet music
DATE: 2008/06/21(土)   CATEGORY: 店主の宝物庫
時に不気味さは美しさを与える。
そう、探偵小説にもあるように時として不気味さはあらゆるものに、美しさを与える。

「って終わり方はどうな訳なのよ・・」と、新聞の小説を読んでいた流星雲はブツクサと呟いた。

彼女の頬や新聞を持っている手には荒々しくも巻かれた包帯やバンソウコウがついていた。

無論、この前の姉弟喧嘩によるものだったが。

これ以上読む気がうせてしまったのか、パサリと机の上に置きながらトーストをかじる。

「それにしても・・やりすぎたわね。これじゃあんまり外うろつけないわ・・はぁ。。」

「こっちもコッチで学校にも行けやしないんだけどな、この怪力姉が。」
と、頭に包帯をぐるぐる巻きにし片足を少し引きずりながら流星群がやってきた。

「五月蝿いわよ、痛みわけじゃない。私だってトースト握る手が痛いわよ。」

お互い罵倒をかわしながら、流星群は流星雲が読んだあとの新聞を手にとり、流星雲はトーストをかじるのをやめ、スープへと手をつける。

そして次の瞬間。

「・・・・うっそ。」
「なにが、嘘なのよ。小説の展開は確かにしょぼいけど、うそとか言う以前の問題よ。」

「ちがうっつの!!これ、これ!!」と新聞の一部の記事をべろり、と見せてくる弟。

「・・・えーと・・姉弟の喧嘩により本物の流星群現る。・・・・・っぶほっ!!」

「汚い!!つか、ばっちり撮られてる!!盗撮だ、市民の自由はどこへ?!」

「うっわー・・これいい具合に撮れてんじゃない。全然人の気配に気づかなかったわね・・どうしようかな・・兄さん怒られちゃうって。確か・・広告貼る仕事だったし絶対今頃気づいているって。やばいって。」

「・・ねえ・・この記者・・」

「・・いや、危ない方向考えちゃダメよ。それはダメ。きっとダメ。うん、もう配布されちゃってるから・・電話の線切ろうかな。。」

Re:not call from our
DATE: 2008/06/20(金)   CATEGORY: 店主の宝物庫
ギルド。
『罪の意識っていうのは本当に些細な物だ―――。』と、かの有名な小説家は言っていた。

まぁ、その後彼は人生をすぐに終わらせたのだが。

「・・って何で僕ぼやいてるんだっけ・・?」と、彼は大きな塔の上に前かがみの状態で下を覗きながら言っていた。

「ぇーと・・・」っと言いつつ背中にしょっていたカバンから地図を取り出して×マークを入れていく。

「ユグラルは終わったから・・、えーと・・フィリアのところ??」

と、言いつつもう一つ小高い塔を見やる。

そこにはたくさんの広告が貼ってありあそこまで貼ってどうするんだろうなという気分になる。というのが僕等の感想であるんだけど。

「見目が良いとか悪いとかそういう問題を絶対に越しちゃってるよね・・あれ。」

というか、彼の居る塔・ユグラルもそうなのであるが。

貼ったのは全て彼とその同業者たち。

「『ジューゼの日』に演劇物が2・3個、『ブライトの日』には花祭りに・・こんなに行事ばっかりで大丈夫なのかな・・この国。」

といいながら彼はとん、と塔から身を投げ出し地面へと垂直に落ちていく。

そして、ある程度のところで右腕をぷらりと高く突き出しそして、落下が止まった。

「ここから歩いて上に行っ・・『『ベッタ!!』』」

彼にものすごい速度で紙ッぺらが当たってしまいました。

「・・僕に対する嫌がらせかもしくは社長のマジックか・・両方可能性ありだねって・・これ新聞だし。しかも今日の??」

今日のはまだ見てなかったなーとぺらっと新聞を一枚捲るとそこには大きくこう書いてあった。

『『姉弟喧嘩で本物の星がやって来た――――?!』』

「・・・あのこ達何やっているんだ・・!!」

と、彼は思いっきりこの愕然としたポーズをカメラマンにシャッターを切られていたのは言うまでもない。

Re:this happy need myself
DATE: 2008/06/17(火)   CATEGORY: 店主の宝物庫
僕は、光になれなかったけれど。
小さな光として僕は存在して居たかった。

それが、最初で最後の僕の願い事。星屑にしかなれなかった僕の、ちっぽけな願い。

けれど、そんな星屑だってできることが一つくらいはあったって良いんじゃないかと思うんだ。

だから、君に願いを託すことにしました。

僕は、ちっぽけで光になれなかったけれど、君の心を照らす事はきっと―――。

Re;i can do it that your heart glowing

こんばんはー!桂月です。試験勉強合間にカタタッとやっています~。

えとですね、中間のテストの結果が・・なんというかこれこそ正にお粗末という結果でしたので・・マイマザーから。

『期末でいい点数を叩き出さないと、PCアンドゲームを考える』というお言葉を頂きまして。

うふふふ~・・7月10日P4出るのに・・そうなったら終わりじゃああああ!!と言う事で、猛勉強?することになりますね。。えへへ。

なので、多分明日くらいで少々消えるかなーとか思います。そっと暖かい目でごらん下さい。

そして、結果を死ぬほどバクバクしながら見ている桂月に暖かい言葉を添えてやってください。

見た目からしてチキンですので・・、とても終わった後胃がキリキリしております。。

というか、最近何かしらあると胃がキリキリするんですけど・・まずいですかね。これ。

最近胃がきりきりなりすぎて怖いです。。。

大丈夫かー?私の胃!!

my stomach!!

それでは、テスト頑張ってきますね!!
DATE: 2008/06/15(日)   CATEGORY: 店主の宝物庫
その色の所以。
ポタリ、ポタリと彼に近づけばそんな音がしそうな程ギルディズは赤色を纏いながら歩いていた。

比較的白色の服も気が変わってしまったかのように紅く染まった。

近寄ろうなんて考える人はいなかったが、そこへとある人が近づいていった。

ロゼリア、あのメルカトルの困った友人。貴族人。

「おーぃ、ギルディズんとこの『処刑人』・・!」と後ろからロゼリアの声がするが聞こえない物としてギルディズは無視した。貴族人に関わるとろくな事が無い、それがギルディズの教訓であった。

すると、ダッという音が聞こえ不信に思い後ろを見ると強靭な蹴りが迫ろうとしていた。

腕を立て、ダメージを腕に吸収させたが、やはり勢いは殺せずそのまま後ろへ少し下がった。

「止まれって言ってんだろうが!何だ、無視か?!そうか、無視か。このやろう。そこまで貴族人嫌いか?!嫌いなら嫌いでいいけどな、人として少しは礼儀守れ!」

「・・五月蝿い。というかなんで声をかける。」

「あぁ?!・・ああっ!思い出した思い出した、メルカトルん所行こうとしてたんだよ、でお前見つけたから声かけたんだが、つかお前なんで血だらけ。」

「仕事をしてきた後なんだ」

「ああそういえば、そんなこと言ってたな。絶対一人じゃねぇだろそれ。つか、汚れたんなら拭けば良いのに。」

「・・・【白の庭】の色は俺は嫌いだ。」

「うん・・まぁ、いいや。多分後で掃除屋が片付けるだろうし。アイツらもその度に給料もらえるし・・持ちつ持たれつつってか。」

「ポジティブだな・・」

「メルカトル程じゃねぇけど、というか聞きたかったんだけどさ何でお前メルカトルん所で働いてる訳。」

より眉間の皺が増えた気がするな、とロゼリアは思った。

「アイツが貴族人で俺の復讐相手の一人だったから。」

Re:yellow
DATE: 2008/06/13(金)   CATEGORY: 店主の宝物庫
メルカトル。
コツリコツリ、小さく音が鳴る。

地面を優しく蹴る音、空気に振動してその音は響いて響いて――。

「やぁ、ブルー」と、珍妙な友人は手を振る代わりに花束を振っていた。

「ああ、久しぶりメルカトル・・と、あの『処刑人』は?」
いつも眉間に皺を押せた貴族人嫌いがいないことに気づくと、メルカトルはいたってシンプルに返した。

「仕事中なのと、後ここに僕が結構入り浸っているっていうのはあんまりギルディズは知らないよ」

「・・そうなのか」

「うん、というか君も知らないよね。」

「教える気すらないだろう、お前には。」と、見知った奴の性格上そうなんだろうと思い答えを返す。

くつくつ、と笑い「そうだね。」といった。

「【白の庭】最下層部―――『恐怖劇』と同列になるほどの謎の場所・・だろう」

一瞬メルカトルが真顔へと変貌し、すぐに薄い笑みをたたえてきた。

「中々情報掴むの早くなってきたんだね・・というかこういうの見れば当たり前か。」

ブルーやメルカトルの周りにはそこが立っているのが不思議な程崩れている柱や蔦が絡み合い美しさなど何処かへ放り去られていたのだ。

「綺麗だったけど今じゃそんな感じでもないよね・・いや、昔からか。で、何のようだいブルー?」

「『処刑人』に渡しておいた楽譜に少し変えたいところがあったから、来たんだが・・」

「・・んー、多分もうすぐ戻ってくると思うよ。出て行ったので1週間前だしね、上で侍女達と話しこんでいて。僕もすぐ上がるから。」

「そうか、分かった。」

と、メルカトルはブルーを見送っていたのだが途中ピタリと止まりそして、ターンをしメルカトルに一言。

「『何も無い世界等在りはしない、ただあるのは――』」

Re:blessing
DATE: 2008/06/11(水)   CATEGORY: 店主の宝物庫
記憶の中の一部へと為る。
彼方で交わした約束。

其処は、何も無かった。

ただ、何もなく自分が何なのかを傲慢に判らせようとする時間だけはあった。

それ以外は特に何も無かった。

だが、あるときそのものの元に最初の黒い嵐が訪れた。

そこから、だろうか。

何かが、変わっていったのは。

だったら――全てはその願いを望んだものの責任なのか。

全ては闇の中。黒い嵐の中喰われたきり。

Re;eating there soules
DATE: 2008/06/10(火)   CATEGORY: 店主の宝物庫
青き人。
「というか、えとですねこの絵心万点な作品は椿人さんが・・・?それとも御室さんが・・?」
と、幾里雨輝は内心汗ダラダラ、自分の勇気に乾杯という感じで聞いてみた。

翁は隣でその絵をじーっと見ているように思えるが、多分目線が外せないんだと思う。というより、外せた奴には皆勤賞もんだろう、これ。

「はーいはーい、俺だよ。実は今日幼稚園の方で交通安全とかで教えに行ってたんだよ。そしたら、先生の方が一緒にどうぞ。って言ったからやってみたんだけど。

先生から花丸貰ったしね!」
と、こぶしを握り語っているのはやっぱり御室さんで笑っているが目が笑っていないところを見ると多分翁と同じ状態にそのチビッコのエキスパートでさえも凍りついたんだろう。

「というか、これモチーフは一体・・?」

「猫、だそうだ。」

「猫ッ?!・・嘘だ・・嘘だ猫はこんなんじゃなくて・・ていうか虎と熊を足したような動物じゃないですか?!」

「失礼だなー・・ちゃんとチビッコたちと書いたんだよ、猫を黙らせて座らせるのに苦労したんだから、」

「哀れ・・猫!」

「偶然御室と幼稚園児の前を通ったのが運のつきだったな。」と、椿人さんが冷静に言う。

「とめなかったんですか・・?」

「止めれる雰囲気ではなかったことは確かだ。」

「・・ああ、やっぱり。っていい加減目線そらせ翁、終いには夢に出てきそうだ。」

「ったっだいまーーーーーーー!!」とバーンッと玄関の扉を元気よくあけた我が弟に雨輝はほんの少しのため息をこぼした。

そして、彼の御室の絵心に対する評価は。

「・・UMA・・・((未確認生命物体))?」

Re;not always tale
DATE: 2008/06/08(日)   CATEGORY: 店主の宝物庫
赤色血溜まり事件。
小さな古ぼけた洋館――事件は起こる。

カツン、と一人の若者は身に纏ったコートを震わせながら練り歩く。

「つまりで、ですよ。この事件は『おとり』なんですよ!」

「『おとり』というと・・・刑事さん?」と、一人の女性は不思議そうに尋ねる。

「はい、簡単に言うとこの洋館で起こった出来事は全て貴方たちによって作られた『フィクション』!

故に、誰も死んではいません。

あの血溜まりはケチャップとか赤っぽい物をとやかく混ぜて最後に鉄を少し含ませた唯の液体ですよ!!」

「そんな・・馬鹿な!どこにそんな証拠が!」と一人の男性は怒っている。

にこーと擬音がつきそうなぐらいにその若者は微笑んで見せると、どこか誇らしげに叫ぶ。

「先輩、お願いします!!コッチは終わりましたから!」

「「?」」

ドゴッ!と勢いよく廊下の下が破壊された。

男女は驚いていたが若者は全く驚いておらずそこから這い出てきたのは――椿人八代の姿。

「ここにきて最初の犠牲者というか、コチラの人がいなくなっておかしいとおもっていたんだ。ずっと廊下・・というか血溜まりが出来ていた場所からずっとずっと足音が聞こえていたから。」
と、椿人は言う。

女性はしまったという顔になり男性はみるみる焦りの顔へと転化する。

そして、若者は止めの言葉のようにこういった。

「さて、大人しく捕まってください。そうしたらまだ、『燃』やしたり『門番』の餌食にはなりませんから。」

と、トリックを説明する時のようにどこか楽しそうに、誇らしげに。


「って言う事があったんだよ!」と、御室は言いながらウチワを仰ぐ。

「「・・・その二人の生存だけでも聞いてもよろしいですか。」」

話を聞いていた雨輝と翁は二人同時にその犯人たちを心底、心配したのだった。

Re:worried about two human
DATE: 2008/06/05(木)   CATEGORY: 店主の宝物庫
さて、どちらでしょう。
白い庭。貴族たちが優雅に住まう所。

そして、俺にとって―――――最も最悪な場所。

「さーて、ギルディズドチラの時計が本物でしょうか。」

と、メルカトルはどちらも似たように見える時計といつもの変てこな花束+魚の骨が突き刺さっているのを器用に持ちながら言う。

白色の時計でチクタク、と両方秒針が狂い無く動いている。

「――・・どっちも同じじゃないのか。」

「違うよー、というかコレどっちが本物か見分けられないとこれから頼む仕事がこなせないんだよね。」

「・・?」

「いいかい、君にこれからやってもらうのはこの時計を集める事。全部で12個あるでそのうち5つ程は僕が持ってるんだけど・・他のはまだがめつい奴等が持っているから。」

「・・がめつい奴等ってお前と同じだろうが。」

俺がそう言って見せると「・・」と若干無言になってうーん?というと。

「・・がめつい僕が??」

「そうだろうが、お前だって同じ貴族だ。」

「僕とあいつ等を一緒にしないで欲しいなぁ・・そうそう、ギルディズ一つ教えてあげようか。」

「・・何を。」

「僕と君は全く違う性格だけれどね、一つだけ似ている事ならあるよ。」

「考えたくも無いんだが。」

にこり、と笑うとじゃらんっと両手に持っていた時計を落としゴドリッと机の上へと落下させる。

そして、初めて生き生きとした狂ったような笑顔で。


「僕も貴族は大嫌いさ、ギルディズ」

Re:両方偽者なんだよ。
DATE: 2008/06/03(火)   CATEGORY: 店主の宝物庫
何処へ行ってしまうの?
人がいた。
『『消した――、それは消滅への一歩』』
誰かがいた。
『『存在すること――、それは再生への一歩』』

『『なら、両方に知られていないとは一体どういうことだ?』』
両方が問うていた。

波紋を浮かばせながらお互いの背格好を覆うほどの外套をすっぽりときて。

ガバッ!!と、輝夜は起きた。

「変な夢・・っていうかあの喋ってた二人って・・だれだっけ??」

どっかでみた気がするなぁ・・と首を傾げながらも居間へとそのまま直行すると、雨輝がぼんやり、とベランダの窓を開け放ちそこに椅子を置いて外を見ていた。

まるで、ベランダの外が切り離された世界みたいに。

「・・・・ん?ああ、輝夜か。おはよう」と、雨輝が言う。

「・・ああうん、おはよう、兄貴。」

「どうした・・ってお前めちゃくちゃ起きるの早いぞ・・いつもよか。」

「え?嘘。変な夢見たからびっくりしておきちゃったんだよ。」

「・・ろくでもない夢なきがするな。」

「うん、へんてこだったよ。不思議な所でさ、二人だけいて何かお互い難しい質問ばっかりしてた。」

「輝夜、お前熱無いか??お前がそんな難しい夢見るなんて・・」

「でもさ、何か今思ったんだけどそのうちの一人がすっげえ兄貴に似てる気がする。」

「・・・、は?」

Re:like my brother
DATE: 2008/06/01(日)   CATEGORY: 店主の宝物庫
君から出来た灰の鳥。
ザァーッと雨が降り注ぐ中頬に怪我をしたままの御室は一つの墓の前にいた。

『長咲』が『黄泉還り』までして、自分との約束を果たそうとしてくれていたのに自分がした見返りとしたのは、彼の消滅だった。

自分の『炎』で。自分のエゴで。優しい――優しい兄を。

「くっそ・・ぅ・・・・・」

何処まで、自分はあの人から吸い取ってしまったんだろう。

長く咲くようにと、名づけられた兄。その兄の燃えた後から出来た灰の鳥という俺。

それなのに、最後まであの人は優しく。

『――俺の分まで一生懸命生きて。頑張らなくてもいいんだよ、灰鳥。

ただ、この世界の空気を吸って素敵な人たちとたくさん出会って、そして灰鳥が幸せになって。』


『それが、俺の――黄泉を還ってまでしたかった俺の『願い事』だから』


「・・自分の為に・・もう少し・・生きても良かったんだよ・・兄さん」

ボトボトと自分の頭に容赦無く降る雨がふと、やんだ。

後ろを振り返ると、カサを俺の方向に向けている先輩がいた。

「・・何しているんですか、先輩。」

「追い詰めているのか、自分を。」 ぽつり、と言う。

「・・・追い詰めないと、駄目ですよ。俺は――兄さんにそこまでさせたんだから。」

「・・・」と、先輩は沈黙すると不意に傘が上へと投げられた。

そして、ゴッ!!という凄まじい音が自分のほうからした。

「・・っ!!」自分の頬に手を当てるが、あまり意味はなくじんじんと痛みが来る。

「・・馬鹿だ、お前は。」

「!!」と目を向けると先輩は相変わらず静かな目をしていた。

「長咲が最後の最後にお前に自分の願い事を言ったのに、お前はそれを破るのか。」

そして、また相変わらず。

「『灰鳥が幸せになって欲しい』、それが彼の・・お前の兄の最後まで望んだ事だ。」

この人の言葉は俺に響いてくれる。

乾いた、あまりにも小さくなってしまった俺の心へと。

Re:not sad see you
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