DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2008/10/29(水)   CATEGORY: 未分類
記憶理論。
『人間って、忘れる動物よね?』
『何言ってるんですか、十月さん?』 と笑顔で看護婦さんに返された。

『んー・・何となく?』 と更なる笑顔で返した。
彼女は点滴の方を変えているのだが、慣れているのか少し喋りながらとの作業だった。

『・・そりゃあ忘れるかもしれませんね、365日24時間と、1年と1日をずっと事細かに覚えている人間なんてある意味、国宝級ですからね。』

『そう言えばそうね。例え覚えていても、そりゃあ大変よね・・・・』

『ですね、それに自我なんかが芽生えてきたりすると自分にとって不都合だったり、悲しかったりすることって忘れたくないですか?』

『ああ、確かに。』
とポンと手を叩くとその様子を見て看護婦はにこやかに笑い、カルテの方に何かを書き込む。

『だからという訳じゃないですけど、自分が楽しかったり、嬉しかったり、覚えていなくちゃいけないこと、大切にしなくちゃいけないと思うことは・・ずっと覚えているんじゃないでしょうか。』

と一回区切りカルテを脇に抱えて、私を見る。

『一日とか一時間とか一分だとか、そういう時間の単位が問題じゃないんですよ。その『瞬間』がもうその人にとっては思い出なんです。』

『・・・・・カッコイイ!!』と私は思わず言って、パチパチと手を叩いた。

彼女はにこやかに微笑みながらも「ありがとうございます」と答えた。

『あなたの思い出はどんなの?』と聞くと、そうですね、と顎に綺麗に手を添えて考えている風だった。

『・・・患者さんたちが、元気に退院して街中で元気な姿を見ていると凄く『思い出』に残ります。』

『・・・・・・ごめんなさい・・』と私は体操座りで誤った。

『良いんですよ、十月さんは何時も元気コッチにくれますから。ああでも、欲を言うと・・』

首をかしげていると、にこりと彼女は微笑んでこう言った。

『一回は皆にわたしのことを思い出して欲しいですよね。』

Re:Does the sound of sadness bounce?
続きを読む
スポンサーサイト
DATE: 2008/10/27(月)   CATEGORY: 店主の宝物庫
至上の愛らしさ?
「愛らしさ・・・・?」 
「うん、愛らしさ。」

この淡白極まる会話をしていたのは、処刑人のギルディズと貴族人のメルカトルだった。

ギルディズとメルカトルが居る場所は【白の庭】の正しく『庭』だった。

素晴らしく手入れが行き届いており、どの花々も持ち前の個性を放っていた。

そして、その一つ赤い花弁に真ん中には黄色の花粉―匂いが無い花を手入れしていた時にメルカトルはそんなことを言い出した。

「・・・この花の花言葉を何で知ってるんだ?」 

「昔、よくそう云うことを知っている人に教えてもらったのさ。その人の趣味が『ベラベラと関係ないことを喋り散らす事』だから」

「迷惑極まりない趣味だな、オイ」

そう突っ込むと、メルカトルは嫌そうな顔を浮かべてブーケをとんっとギルディズの前に突き出した。

「それで、だよ。そこにある椿を少しくれない?」 にっこりと微笑んで言う。

「・・・・お前、せっかく綺麗に咲いたのに摘んで枯らそうって言うのか。」

「一応言うけど、僕のブーケにするんじゃないよ?」

「・・・・、じゃあ一体何だ?」
肩を少しすくめて、鈍いなあ・・といいながら話す。

「お墓にね、あげようと思ったのさ、知り合いのね。」

少し眉元に皺がよった気がギルディズはした。どう?とメルカトルは言う。

そして、ふぅとため息をついてギルディズは2・3本根元をレイピアで切った。

「一応言うが、それが翌日お前のブーケにでも刺さってたらどうなるか覚えて置けよ。」

「分かっているよ、有難う」

そう言って貴族人はどこかへと消えた。

Re:Flower language of camellia.
DATE: 2008/10/24(金)   CATEGORY: 店主の宝物庫
さよなら、お元気で。
ざわざわとあちこちが喧騒に包まれた机をすいすいと横切りながら一つの部屋へと入った。

「あら、お帰りなさい」と目の前にイスに座った黒色のスーツを着こんだ女性はにこやかに笑んだ。
そして、スッと横にあるソファへと手を向けて「どうぞ、そっちに」という。

「どうだったかしら、ウチの変わった作家サンは?」と彼女は笑んだままそう云った。

「美人な方でした、とても。後なんて言うか、あの人がいる所だけ別空間?って言ったら良いんでしょうか・・何だか其処の部分だけ切り取って持ってきた感じがありました。」

うんうん、と女性は頷いて
「彼女と喋っていると凄くそんな感じがするわね。それが彼女の魅力かしら。それに、それが小説にまで表れているから尚の事すごいのよね。」

「『トラブルトークショー』以前の作品も私見たことあるんですけど、本当にそのまま『その本』の中へ飛び込んだみたいな・・そんな心地がしますね、彼女の作品は」

「そうそう・・、そうだ、一つ質問をしましょうか?」
そう彼女は言いながら席をゆっくりと立った。喋り続けながら、コーヒーを淹れる。

「どんな質問ですか?」
「簡単よ、そんな作家らしくない作家を見つけてきたのは何処の誰だと思う?」

「・・・あの人自身が売り込みにきたんじゃないんですか?」 
笑っている女性からコーヒを受け取る
「彼女は、自分を売り込みに来る様なタイプに見えたじゃ無いわね。彼女は無関心を愛してるから」

「じゃあ、どうやって?」
「ふふ、彼女の担当になっているね担当君が見つけてきたの。それもすっごい出会い方で。」

「へえ・・・・!!気になります!」 「よね?」  と彼女は言うが
「でも残念、当の本人が来ちゃったから又今度ね。」
というと、後ろには先程一緒に居た―ぼんやり眼の女性の担当が居た。

「・・社長、何新米社員に吹き込んでいるんですか。」 と彼は酷く呆れた顔をした。

すると、社長―ずっと話し込んでいた女性はふふっと笑い。

「彼女の作家になる道筋をね、教えていたの。知っていた方が彼女の魅力に気づくから。」
「・・・・あんまり脚色しすぎない方が良いですよ、唯でさえ社長は脚色好きなんですから。」
「うへっ、そうなんですか?!もしかしてさっきの話脚色あるんですか?」

うふふ、と彼女は意味ありげに微笑んでいた。何処の部分が脚色だったんだろう。

Re;the world is not as yellow as you think.
DATE: 2008/10/22(水)   CATEGORY: 店主の宝物庫
アンチワールド。
白く透明な暖かい日差しを受けながら彼女は人を待っていた。
オレンジ色の暖かい色のライトが照らす店の中で、外の景色を何時もの、ぼんやり眼で見ていた。

彼女は小説家だけれど、どう見てもそうは見えなかった。

何しろ彼女の今の姿と言えば、酷く眠そうなぼんやり眼に緩くウェーブの掛かった髪、そして白いスカートと青色のカーディガン、そして止めに待ちくたびれた感を纏っている・・そんな雰囲気は周りの客や店員は思い人を待っているのだろうと思わせた。

この時点で世間と彼女の隔たりは産まれていた。
それに彼女が気づくか、いや気づいているのかは不明であるけれど。

「・・・退屈ね、人を待つの。」 手元にあったストローをくるりと回せば氷がグラスに当たる。

するとタタタッと言う音がして彼女は振り向くと、見知った顔と見知らない顔が一つずつあった。

「すいません、先生お待たせ致しました」 
と見知った顔―担当はそう云った。見知らない顔の女性を見ればそわそわしていた。

「もしかして今日呼ばれたのって、婚約とかの保証人だったりするのかしら?」

そう云うと、女性は更に慌てた顔をしたが、彼はこう言った。

「・・違いますよ。今日からウチで働く事になったので仕事を覚えてもらおうと、社長が言いまして。」

何となく納得はしたけど、女性は酷く残念そうだった。―なんでかしら。

「そうなの、で今日の用件ってなあに?」 

「はい先日先生から原稿頂いた『トラブルトークショー』人気が出ているって事をご報告に。」

へぇ、と相槌を打つと彼は微妙な顔をした。
「先生・・もしかして又2・3時間くらいしか寝ていないんじゃないんですか?」

うん?と私は外の景色から彼へと目線を写した。
「昨日雨の音が凄くてあんまり寝れなかったのと・・後」

「・・・・・後なんです?」 と彼は酷く呆れた顔をしていたが続きを聞く様子は嬉しそうだった。

彼は私がこんな風に話すと何時も楽しそうに見ていた、なんでだろうか。

「雨があんな風にたくさん降っていたから、上がったら星が綺麗だろうと思ったの。」

そう云うと女性は虚を疲れたような顔をし、担当は嬉しそうに笑った。

Re:the hydrangea overflows.
DATE: 2008/10/20(月)   CATEGORY: 店主の宝物庫
セイレーン。
もし、誰かが泣いている。もし、誰かが笑っている。
―嗚呼、美しい、と。
そう思ったのが最初だったのだ。私は。きっと。留まらなければ成らない場所を。捨ててまで。
―逃げたかったのか、私は。

木枯しというのは書いて字の如く、木さえも枯らしてしまうような冷たい風と言う事なんだろうか。
と、翁は思った。そして、車の稼動音と前の席の2人の声で『現実』へと彼は戻された。

「急に呼び出しちゃって御免ねえ」と運転席で車の運転をしている御室は言う。
「『黒電波』がらみですよね?」 と助手席では雨輝がそう言った。

「うん・・まあそうなんだけどねえ、なーんか来る所まで来ちゃったって感じ?」
「どういう意味ですか・・?」 俺は此処で口をはさんだ。

「最近『実現夜』って言って遭遇すると夢が叶うだなんていう噂が出回っててね。
で、『実現夜』で遭遇するものがどうやら『黒電波』のサイトらしいんだ。
多分夢が叶うって言うのは、ここで何か買うって事なんだろうけど、ここで買うものは知っての通り『神様グッズ』だし、何より買った後には『条件』がつく。・・・・この『条件』を満たさないと、」
と一時運転を中止してハンドルの上で頬杖をついた。

「願いは叶わない」 俺はそう云う。
「そう、で質の悪いことに購入した子はどうやら制御出来てないみたいなんだよねえ」
「・・・・制御なんてあったんですか。」と雨輝は驚いた顔をした。

「あるみたいだね、先輩の『力』も、翁君のその『目』も知らないうちに制御している。けどね、知らないうちって言っても『認める』事をすればそれは、知ったって事だろう?」
「・・・・多分?」

「一応は定義みたいなものかな?・・でさっきの話に戻るけど制御できなかった子を今保護している所なんだけど・・。」

「歯切れが悪いですね・・何か他にもあるんですか?」
「うん、まあさっき僕が質が悪いって言ったのは制御できない事もあるけどもう一つある。」

「「?」」 さすがに雨輝も翁も分からず顔をお互い見合わせた。
くるり、と首だけを御室は回転させ、二人の方へと向けて、こう云う。

「『黒電波』で購入したモノとソレが一体何処にあるのかを覚えていないんだよ、その子。そうなったら僕の『炎』でも燃やせないしね・・今打つ手無しなんだよ。」

「じゃあ、その『実現夜』っていう噂の事をもう少し調べた方が良いんですよね?」と雨輝は言う。
「うん・・そのほうが賢明かな?出来ればその夜にあったっていう人が居たら良いんだけど。」
「・・・・なるべく捜してみます、」 
と翁が言うと、少し疲れた笑みを浮かべて御室は車を走らせた。

―嗚呼、寒いのは風だけでない。
Re:Buried day
DATE: 2008/10/18(土)   CATEGORY: 店主の宝物庫
彼女にあるのは、無意味だけ。
もしも、私が明日死んでしまうとしたら貴方はどうするだろう。

もしも、私が貴方に銃口を向けるとしたら貴方はどんな顔をするだろう。

もしも、私がその銃口を私に持っていったら貴方はどんな言葉をかけるだろう。

もしも―・・・


「とりとめのない文章・・、とりとめのない終わり・・」と彼女はどこかにぼやいていた。

ゆるく巻いたような髪型にぼんやり眼が其処には何時ものようにあった。
ペラッ 紙ッペラを捲る音が酷く響いていた。

「・・・・うざったくなるわねえ、紙と文字ばかり見ていると」

ポトッと彼女の指から万年筆は落ちたが、当の本人は拾う気力も無くしたらしく万年筆は落ちたままだった。

「うーん・・タイトル何にしようかなあー」 彼女は先程からこればかりであった。

この前担当と次の小説のことで、話していた時起こった事を色々文章に直したがタイトルが思い浮かばないだなんて。

「まるで・・ソースのかかってないお好み焼きのよう・・いや、鰹節?」

そこで、彼はガンッとカップを思い切り机に当てて彼女へと怒る準備をした。

「先生・・・この危機感お分かりで?」

そう言われて、彼女はこちらへとぼんやり眼を向ける。相変わらず取り留めの無い目だった。

「危機感?・・・・・そうね、全く無いわ」
「ですよね?!やっぱり、そんなこったろうと思ってましたよッ!」半ば切れ気味に言ってみた。

「うーん・・・うん、そうね、そうしましょう」 
と彼女はやっと下に落ちていた万年筆を拾って紙に何か書いた。
そして、「はい」と彼女からそれを貰うと其処にはこう書かれていた。

『トラブルトークショー』

「あえて何も言いません・・・・もう、いいや。先生、ご飯序でに食べに行きましょう。」
「うん、あえて言わないで。それでもって、お好み焼きを食べにいきましょう。」

Re:vague
DATE: 2008/10/16(木)   CATEGORY: 店主の宝物庫
手から溢れそうな色の色。
毀れては落ちて大切に持っているのにも、こんなにも容易く傷ついてしまうだなんて思いもしなかった。

それが、世の常。

はじかれては、幸せになる夢を見て、自分が青い鳥にでもなる夢を見てしまう。

それが、人の常。

だから息子の、目羽が神妙な顔をしながらこんな事を言った時には私も流石に驚いてしまった。

「―、友達が行方の記憶が無くなってしまったから、捜しに云ってくる。」と。

―捜す?記憶は捜せるものなの?というより、何処を捜すの。

「あいつに関係している所、捜せるかは分からないけど―やってみなきゃ始まらないんだ」

確りとした、意思を。意志を―持った目でした。

―、帰っては来てくれるの?

「帰ってくるよ、見舞いに来る人は1人でも居た方が良いだろう?」

―・・・・怪我をしないでとは、言わないから。ちゃんとお見舞いには来てね。

「分かっているよ、母さん」

さぁさぁ、と風に木は揺られていた。私、十月は遠くを見ていた。決まった場所じゃない。

そうして、後ろからガラリッと音がして振り向くと見知った顔が2人ほど居た。

『お見舞いに来ました・・十月さん』 と、帽子を軽くかぶった少年は片手には紙箱を持っていた。

『4日ぶりー・・てか、具合悪い?』 頭に包帯を軽く巻いた少年の耳の横には飾羽が揺れていた。

『いいえ、体調は良いわよ。お久しぶり行方君に目羽。丁度退屈だったの。』

そう云った後、私は級に頭の端がかすんだような気分になった。

『可笑しなの・・』とぼんやりと呟いた。

Re;onlooker's Caneot.
DATE: 2008/10/14(火)   CATEGORY: 店主の宝物庫
いえいえ、あなたほどでは。
「ぶっちゃけるわ、純愛って何。」
とロングヘアーの先はゆるく巻かれたような髪にぼんやり眼の女性はそう云った。

「いきなり、テーマが重いって思いません、先生?」
と白いカッターシャツにネクタイ、黒い髪の毛の男性は女性のことを「先生」と呼んでいった。

「・・・・重いかしら、昨日編集長から未発掘のテーマを模索してくれと頼まれたのよね」

「確かに未発掘ですけど、そこはまだ発掘できる場所さえ見つけれてない感じの未発掘ですよね」

彼女は、そう聞いて外を見ていたのをやっと男性へと方向を向け、手前にあるカップをもって啜る。

「・・・・・・、じゃあサスペンス?血生臭い感じの。」
「先生、頼みますから未発掘過ぎる場所に己が身一つで行こうとしないでくれませんか?」

側からその光景を見ているとさぞ滑稽だっただろう。何しろ二人の間、机の丁度真ん中には茶色の封筒が置かれており、それがあたかも『離婚届』に見えなくも無い。
他の客はハラハラとその光景を見ている。

「・・・・・うーん・・、未発掘・・未発掘・・・あっ!」
「何か良いネタが?!」

「うん、この際探偵小説なんてどうかな?って」
「・・先生、さっき僕が言ったこと忘れました?」 そう男性が云うと横には何故か年配の男性が居た。

『駄目だよ、旦那さん!奥さんだって別れたくないんだよ!!』
と、男性はそう云った、後ろには女性が控えている。夫婦だろうか。

「・・・・・へ?」 「あら、不思議」

『いいかい、夫婦だってそりゃあ色々あるだろうが、私もコイツと連れ添って長いんだ何回も喧嘩もしたさ。だけど、今思えば喧嘩だって夫婦には必要なんだよ本当にやり直せないのかい?』

そう男性が捲し上げた時点で、ぼんやり眼の女性はカップに入っている飲み物を一度啜り、喋る。
「私、まだ結婚していませんわ」

『『・・・・・・へ??』』 店内が一心同体となりそう間抜けに発音した。

「僕も結婚はしていません」 「あら、そうだったの」 「していませんよ」 そう彼等は会話した。

だったら、今までのあの空気は何だったのか。と思っていると女性は意外と気が回るタイプらしく。

「仕事の打ち合わせですの、ご迷惑おかけしたようで、ごめんなさい。」と頭を軽く下げた。

ああ、それと、と彼女は付け加える。
「出来れば、今あった事を本にして売りたいんですけど、構いませんか?」と。

抜け目の無い人・・と、男性がぼやいたのは女性の元にしか届かなかった。

Re;editor in chief reason and freedom are them.
DATE: 2008/10/13(月)   CATEGORY: 店主の宝物庫
紡がれる為の嘘。
ポーン オルガンの音がしていました。

ポーン ああ、またオルガンの音。

スポットライトを浴びながら、黒色のオルガンのいすには誰かが座っていました。

ポロポロ とオルガンは音をただただ奏で続けていました。

そして、小さく最後にポーンと音を奏でオルガンの命は終わりました。

ドゴンッ と、銃声が聞こえました。

パタリッ と誰かが倒れる音がしました。

そして、最後に小さく 「さようなら」 と誰かが泣くのが聞こえました。



『・・・・・先生、これが結果ですか。』

「ええ、偉大な結果よ。」

『偉大・・?偉大といえば偉大ですけど本当毎回私の予想を上手い具合に逃げてくれますよね。』

「・・・褒めてくれているのか、けなされているのか、いまいち分からないわねえ・・」

『どちらかといえば、3ほめ97けなしの割合をとってるんですけど。』

ふーん、と先生と呼ばれた女性は良いながら電話の子機を持ち移動する。

「ああ、そういえば留守番電話のナイスな脅しを有難う。」

『脅しじゃあありません、警告ですよ締め切りを守ってくれない先生への』

「いや、最初は安っぽい短編小説かと思ったけど止めにあんなでかい脅しなんて・・予想外にも程があるわ。作家に向いているのかもね?」

『それは、先生の本職ですよね。』

「今日の晩ご飯何にしようかしら・・・・・。」

『人の話を聞きましょうよ先生、頼みますから』

「えっ、ハヤシライスが良いんじゃないか?って??」

『・・・・・・プツッ』

「・・・・あ、切られちゃった。うーん・・このまま怒りに身を任せてこっちに来るに100円」

作家は誰かも分からない、賭け相手にそう告げた。

Re:air breaker
DATE: 2008/10/11(土)   CATEGORY: 店主の宝物庫
どこかで聞いた音の話。
『こちらは留守番電話サービスです・・・御用の際は発信音の後にメッセージをどうぞ』

ピーッ

カタンッ  

カタンッ

・・・・・ふあぁあ・・っとあれ?

テコテコッ

「何で、留守番電話入ってるのかな?」

その部屋に住む人間は開口一番そういいました。

「・・・・うーん・・誰かと用事してたっけ?」

そう云いながら、ピーッと再生ボタンへと指を向かわせた。

『――――・・・・グッドモーニングなんですよぉおおおおおおおおおお!!』

「・・・・・・消去かしら?」

『あっ、何か絶対今このメッセージ消そうとしてるでしょう!先生!!そうはいかないんですからね!』

「・・・・思考が読まれているわね、安物の短編小説のオチより悲しいかもしれない」

ズズッ 何かを飲む音が部屋を満たした。

『良いですか、今日なんですよ?今日なんですからね!原稿締め切り!!後でちゃんと伺いますから絶対、絶ーッ対仕上げといてくださいね!一ミリでも仕上げ終わってなかったら・・・・・・』

「熱ッ、・・・・なかったら?」

『―明日の朝日を拝めなくしてやるんですから。』

「・・・・安物の短編云々撤回。脅しの台詞だわ・・・・」

カリカリッ  この部屋は今日一日ある人がくるまでその音で一杯でした。

Re:you ..vomiting.. also : a fearful dialog.
DATE: 2008/10/09(木)   CATEGORY: 店主の宝物庫
幕を下ろすのはとても苦手なのです。
((↓内気な恋人です。

私は、受け入れるという行為は凄く残酷な事なんだろうって思っていました。

もし私が誰かを受け入れる事を『否定』してしまったら、その後その人は一体どうしなってしまうか、それを考えると悲しくて、私は誰かを『否定』することを、恐れてしまいました―。

それが、多分私、ピエロの始まり。

私には兄が居ました。彼は私が10の時に何処か他の国へと旅に出て行ったきり帰ってきてくれませんでした。彼は最後にこう言いました。

『ピエロ、お前はもし僕の作品を見たらどうする?』

彼は絵描きになると行って故郷を離れていったのです。
私は、そのときの兄の言葉をつい最近まで理解する事は出来ませんでした。

私は内気なくせに人が困っているなら手を差し伸べずに入られない、そんな頼りない物なのでした。

そして私の目の前には、小さな男の子が居ました。彼は手の中に何かを持っていて私にそれを差し出していました。
「・・・・・?えと・・・これは?」 私は全くこの状況についていけていませんでした。

男の子は心底不思議そうな表情を浮かべながら

「僕がこの前転んだ時に手を貸してくれたのに、跳ね返してしまったから・・そのお詫び」

ああ、と私はやっと分かった。あの時の男の子だったのか、と。

「いえ・・・その・・私もあの時はすみませんでした。」
「・・・・・どうしてお姉さんが謝るの。」 男の子はそう云った。

「・・・・私も、お節介すぎましたから・・・・」
「そんな事無いよ、僕こけちゃったの見られて恥ずかしくって・・・それで跳ね返したんだ、あの時は本当にごめんなさい。」

そして、彼は手の内にあるものを私の手の中に入れた。「さようなら、お姉さん」そう言って男の子は何処かへと帰っていった。

掌を開いてみると、小さな髪飾りが入っていました。

ああ、心が温かになる気がしました。

Re:machi coming preparation .
DATE: 2008/10/06(月)   CATEGORY: 店主の宝物庫
世界を飾る。
音は無いでせう。
                       いえいえ、貴方のお隣りにあるで御座いませんか。
色は無いでせう。
                       いえいえ、貴方のお隣りにあるで御座いませんか。

―世界は今日も綺麗でせう。

                  返す言葉も無いで候。

Re;secondhand words

明日テスト頑張ってきます!では!

今週の魂喰いヤバカッタ!!!後で勉強し終わったらもう一回みようか!
DATE: 2008/10/05(日)   CATEGORY: comick
実現夜。
曰く、時間の中には何でも実現してしまうという、時があるらしい。

「なーんっつて、嘘でしょ。」 と彼女は笑っていた。

学生の昼時、彼女たちは屋外のテラスにて、昼ご飯を食べながらもそんな話をしていた。

「いやいや、これがマジらしいんだって。実際これで何人か実現した奴居るとか、居ないとか。」
友達は、結構深刻な顔をしていった。

「いやいや、それこそいっそファンタジーじゃん?誰か、その子たちに、SF小説とか読ませすぎたんだって」

「・・ははーん、さてはビビってるな?」 友達はそう云いながら、彼女の顔を覗き込んだ。

「ビビってないない・・私的には最近の新聞の記事の方が感心在るんだけどねえ」

「新聞の記事?って・・・ああ、あれでしょ?二人組の刑事さんと、後・・2回位出てたかな?高校生。」

「・・・・そうそう!もうこの前の立てこもり事件の時の刑事さんのお話忘れられないね!」

彼女は友達に意気揚揚と言った具合に話した。

「アンタも、さっきの話のやつ等笑えないよ・・ってか笑ってたか。」

「それに、えーと・・椿人さん?とあと、御室さんも、両方カッコいい!ここ、アンダーライン引いてもオッケーな辺りだし!」

「ふーん・・でもまぁ、二人ともまあまあ顔は良い・・って云うか、何か話上手い具合にそらされて無いっけ?」

「ああ、ごめんごめん・・・・、で何だけ?その、実現夜の時に現れるっていう携帯サイト」

「まぁ、いいけどってもう忘れちゃった訳?」

友達はあきれた顔をしながら、テラスの日差しに当てられたジュースを飲む。

「『黒電波』だよ、」

Re:urban legend spreads.
DATE: 2008/10/03(金)   CATEGORY: 未分類
隣人が心を奪われた日。
((↓召使い。セカンドインパクト。

正しい事など、この世界にあるわけが無い。
正しい人など、この世界に居る訳がない。

そう思って、ハレルクィンは生きてきた。だけれどそんな考えは無益だったと思えたのだった。

ひとえに、それはある自らを傷つける優しさを持つ女性であり。

ひとえに、それは失った目ですら光を保ち持ち続ける楽師であり。

ひとえに、それは自分のほらにより大切な人の大切を奪い、大切さを知ったほら吹きであり。

ひとえに、それは大事なモノが何なのかを忘れぬベルガモであり。

全ては、ハレルクィンの根本をひっくり返してくれる愛しい人たち。

夕暮れ時のオレンジ色が彼は好きだった、手には夕食用の食材が入っていた。
そして、隣で鼻歌を歌うー坊ちゃんが何故かしら居た。

「今日の夕飯は何だ、ハレルクィン」 楽しそうに彼は言う。
「南瓜のスープにロールパン、サーモンとキノコのバターソース和えと・・お菓子とかいりますか?」

「勿ッ論!」 「では、栗があるので栗のお菓子でも作ります。」

そう云うと、又彼は楽しそうに笑いながらこう話す。

「今日はお前、この後別の家に作りに行ったりするのはあるか?」
「いえ今日はありません。本当だったら夕飯を別のお宅に作りに行かなくてはならないのですが旅行だそうで。」

「よしっ!じゃあ、今日こそお前俺の家で食べていけ!」 よろしいので?と聞くと

「一人で夜な夜な夕飯を食べている男なんて寂しいの極みだろうに」
「そこに僕が来るのもどうかと思いますが・・・食べさせていただけるなら嬉しいですが。」

「よしっ、決まりだ!決まり!!今日は久しぶりに夕べに人が増えるな!」
そう言っている坊ちゃんに苦笑しながら彼は前を見ると、一人の見知った女性がいた。
「すいません坊ちゃん、チョットお待ちになっていてください。」 
不思議そうな顔をしながらも、坊ちゃんは言って来いといった。

ととととっ 軽く駆けると目の前にはやはり見知った女性ーピエロが居た。

「・・・・・ハレルクィン?」 
「どうしたんです、ピエロ?」 困っている、のだろうか。
Copyright © 真夜中安息. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。