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DATE: 2010/07/30(金)   CATEGORY: 店主の宝物庫
心配しがりの札。
―分かっているの、本当は。私がそんな心配を寂しがり貴方が出て行った後でやったってそれは何の意味ももたないんだって。

「停電?」
「配線持たなかったようですね・・。」
カマカブトが電灯を見てそう呟いた声にリガキは周囲を見ながらそう答える。

「こんな中で儀なんか出来るのか?」
トビシマの声があがり、すくっと誰かが立つ気配がした。

「女中に電灯と蝋燭を持ってくるよう言って来る。」
「大丈夫ですの、カマカブト兄様」
「平気だ。」
カマカブトはウロコアンの言葉をぴしゃりと跳ね除けると、障子に手をかけた。

その時だった、ゆらり、と月光に照らされて何かの影が商事の薄い紙の向こう側に浮かび上がる。それは―人影と先の尖った何か。

「危ないッ!!」
リガキが叫ぶとそれに反応してカマカブトは手をかけようとしていた障子から一歩引こうとする。

―ドンッ!!
障子があっさりと破られ現れたのは、黒い鎧と兜や具足、そして薙刀を持った”誰か”だった。

「なっ!?」
カマカブトはそれを視界に認めてそう短く叫んだ。すると、人はゆらり、と薙刀の持ち方を変えひゅんっ!とカマカブトの喉元に切っ先を当てた。

「お父様!!」
オツシロが哀しく叫ぶ中、じりじりとした雰囲気が空間を縛った。月光の明かりが部屋に漏れて、部屋に居たみんなの顔がやっと認識できた中カズアツがその光景を唖然と見ながらポツリ、と言う。

「・・・・まさか、これが”力の儀”?」
「カズアツの言うとおりなら冗談が過ぎるぞ、親爺殿・・・っ!!」
トビシマがカマカブトが今だ喉元に切っ先を当てられている中そう言った。しかしカマカブトの喉元に薙刀の切っ先を当てていた主は一歩引いてカマカブトから大人の一歩くらいの距離を取った。

それはまるで、

くるり、と薙刀が回りカマカブトは思わず目を瞑り周りの者がどうして良いか分からない中リガキを除いてもう一人の主が踊るように薙刀の主の懐に入り込んだ。

薙刀の主も懐に入り込んだのは予想外だったらしく僅かに躊躇した瞬間、その主は踊るように懐へ入った速度と体を捻じ曲げた際に生み出した速度を持って薙刀の主の鎧の薄そうな部分に遠慮の無い拳を叩き込んだ。

薙刀の主は薙刀の柄の部分を畳に当てて反動を抑えた。そして改めて、薙刀を構える。そんな主に遠慮の無い拳を叩き込んだ主―オツシロは静かに相手を見ていた。いや、睨んでいたのかもしれない。

リガキは”獣”が居ると思った。

張り詰めた空気を先に破ったのは薙刀の主だった。構えを解いて、オツシロから少し離れた距離から助走をつけて斜めに薙刀を振るう。オツシロはそれを目で追って、ぎりぎりまで自分にひきつけてしゃがみ込んだ。

薙刀の利点は広範囲に獲物が中る事だろうが、逆に言えば間合いがつめにくい。それを彼女は、オツシロは判っていたのだろうか。彼女はしゃがみ込むと同時に畳に両手をついて低い回し蹴りを相手の腿へと打った。薙刀の主はひっくり返りそうになるのをもう片方の足で後ろへと引きもった。

カマカブトを見ると、眼鏡の奥の目は目の前で行なわれている現状が信じきれないという表情を浮かべていた。

「一つ、一つ、尋ねさせてください。」
オツシロは構えを取ったままおっとりした声で言う。薙刀の主は切っ先をオツシロに向けたままの状態を取る。

「貴方にももし”札”の効能が使えるなら私は札を使います。」
「・・・」
「私の願いは”此処にいる誰にも危害を加えない事”です。御守り頂けるのでしたら頷いていただけませんか?」
オツシロの言葉に薙刀の主は僅かに頭を揺らし、頷いた。

「有難うございます―」
彼女は柔和な笑みを浮かべて礼を述べると、動いた。

薙刀の主はそれに反応してひゅんっ!と薙刀を振るう。彼女はそれを避けずにそのまま突き進んだ。

「オツシロッ!?」
カマカブトは娘の行動に叫んだ。無理も無かった。そのまま行けば彼女の首はちぎることになりそうだ。だがオツシロはただ迷わず薙刀の主の振るう薙刀追い、薙刀の柄を掴んだ。ぱしり、と。そしてお互いに力任せに薙刀を引っ張り合う。

「・・・っ!?」
薙刀の主はぐぐっと力を入れて引っ張るがオツシロも目を瞑りながらそれを引っ張った。

ずぼっと薙刀を引き抜けたのは―

「・・、これで、貴方は戦えません。私の勝ち、ということで宜しいでしょうか?」
オツシロは呼吸を整えながら薙刀の主を見てそう言った。

「・・・・・」
すっ、と薙刀の主は片手を出した。オツシロはそれに薙刀を渡す。

薙刀の主は己の獲物を受け取ると、ひゅんっとそれを振るった。

それは誰でもなく、空気でもなく、電灯に向かってだった。

「えっ?」

―パリン、と電灯が切っ先にあたり割れる音がして思わず部屋に居た皆が目を瞑った。

恐る恐る目をあけるとそこには破れた障子と割れた電灯、そして畳の上に座り込んできょとんと周りを見遣るオツシロと月光の光だけがあった。

―”誰か”を守る為にしか使えない。

Re;Love before being easy.
((↑無造作なまでの愛情の札。

今晩和、桂月です。

オツシロさんのパワーが発揮された話です。このシーンは頭にあったもので、普段おっとりしている人がすごいかっくいいパンチ放ったり回し蹴り食らわしたり出来たらカッコイイなあと思っての事です。

最近pixivに小説機能がついたのを昨日知りまして、飛びつきました。((←

ぶろぐにぽんぽんおいている奴をあっちにアップロードしておいてたりします。うへへ。

楽しかったりするんだよ。とりあえず、化々と明後日の彼方さんと一昨日の近君をあげてます。

・・・・・・楽しいよ(*´▽`*)!皆さんの読書欲を木の棒(最弱武器)で突付きまわすという・・。

夏は読書だ!

そういや今日プログラムの日だったんですが級が出せなくって、居残り決定が私の中で決まった訳だったんですが。

とりあえず居残ってポチポチやろうとしてたら、いつの間にか教えてもらいながらやってました・・。残るん?残るん?残りますよ(´Д`:)といいながら。

有難うございます・・・!ジュースも奢ってもらったよ!やるせなす!

何かもう貰いっぱなしで申し訳ないな!わかんないを武器に私何処まで迷惑かけたらいいんだろうか・・・orz

・・・・・、よし明日GEBのアペンド予約しにいってこよう!うん!そうしよう!

だって明後日から5連バイトだし・・・泣くし、もう。めそこめそこ。

あ、でもサマーウォーズで回復するし!うへへ!

それでは!
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静夢 | URL | 2010/07/31(土) 11:45 [編集]
おひゃよ~。
あづいあづいあづいべざ。

プログラミングおっつ~。
昇級試験みたいなのもあるんすね。
しかも居残りまでさせられるとは。
シビアな学校に行かなくて良かった改めて思った(笑)
でも先生が?丁寧に教えてくれてラッキーみたいな。
これで突き放されたら完全に路頭に迷うっすよね。

GE予約しに旅出た模様。
そのついでに何か買ってきたら面白いが(笑)
そ~いえば予約なんて小学生のとき以来してないな。
ここら辺だと量販店が多いので。
何だかんだで買えてしまうというのもあるのだろうけど。
ちなみに予約特典とかあるのかな?

桂月 | URL | 2010/07/31(土) 16:18 [編集]
今日和。
あついですねえ・・・・エコな温度27度にとりあえず設定しているんですが。

プログラミング泣きそうです、毎回。
いや、一週間の提出期限は一応設けてあるんですが、何しろ一週間に2回は確実にプログラミングなので分からないままだと溜まるぞ、っていう話で居残りました。
教えてくれたのは同じ生徒さん(年上の人)でした。ありがたや。
先生には最初から突き放されていました。(泣)

まだ暑くて旅立てて居ないんですけど・・ちょっと涼しくなったら行って来ようと思います。
こっちでも多分買えるとは思うんですけど、行って無かった~なんてちょっと哀しい羽目には合いたくないので(笑)
予約特典ですか?
予約特典は、アペンド版には確か各NPCキャラたちがコスプレをしてミッションに行ってくれる為のIDが入っているみたいです。
通常版のほうは、初心者の方でも判りやすく!ということで、指南書っぽいのがついてくるみたいですよ~。
何か通常版もそれ欲しいな^p^とか思った私が居ますけど、アペンドを狙い打ちたいです。
もしかしたら、アペンドの特典は通常も一緒かもしれません。
それでは!
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