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DATE: 2008/11/03(月)   CATEGORY: 未分類
とをとき、
ヒラリ、と彼の目の前で羽飾りが揺れた。

―なんだったんだ、アレは。

真四角の戸棚の中に、自分が主役だといわんばかりに、鎮座していた一枚の写真。

そう真ん中に、きちんと。まるで、開けられるのが予期されてあったかのように。

―母さんの話じゃあ、あの机の戸棚はもう何年も開けられていない。なら普通は、あんな風に整ったように真ん中にあるのではなくなるのではないだろうか。

それに、何故あの一枚だけなのか。

『不思議すぎて嫌な感じだな・・・オイ』 と自分で突っ込んだ。

そう云いながら、手に持っていた写真を見る。

やはり、其処には十月と赤ん坊の目羽しか居なかった。

『どおしたの?目羽?』 と横から誰かの声がして振り返った。

『行方、どうしたんだこんな所で。』 今日は灰色の帽子をかぶっていた。

『道に・・迷ってしまって』 ああ、やっぱり。と心の中で思う。

『俺母さんのところに見舞いに行くんだけれど、良ければ行くか?』

そう云うと、しょぼくれた顔をしていた行方は、薄く笑んだ。

『・・迷惑じゃなかったから。』

『喜ぶよ、母さんの事だから。さて行こうか―』

この胸に沈む「不安」という名の果実が落ちますように。

Re:the gray world
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