DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2009/01/14(水)   CATEGORY: 店主の宝物庫
貴方に良く似た光の話。
―例えば、それは直ぐに目の前を過ぎ去っていく儚い星の最後のような。

メッツェティーノの声がして次の瞬間にはメッツェティーノが僕を見つけてやって来た。

『・・こんな所に居たのか・・人が一生懸命呼び止めてるってのに聞きもしないで・・お前は』
と、全速力で走ってきたのだろうか、肩で息を切っている義兄の姿。

謝らなくてはと思ったが、ピエロが何かを見て小さな悲鳴をあげる方が先だった。振り返るとあの男たちが居た。そして、目ざとくコチラに気付き近寄る。

『おいおい、あん時のガキじゃねぇか。おい、どうするよ?』
そう声を荒げていった、僕はメッツェティーノを後ろに隠しながら

『・・何度も言うけど、僕はアンタ等が言ってるお嬢さんを連れ去ったりしてなんかいない』

『へぇ、まだ言うかこのガキ』そう言って男は殴りに掛かろうとした次の瞬間。

バシャッ―水の掛かる音が聞こえメッツェティーノを庇いながら見るとそこにはポットの中身の熱い紅茶を喰らい顔を必死に両手で覆っている男の姿があった。何があったのか、と思うとそのポットを持っていたのはピエロだった。

『プリチネッラは・・やってないって、言っているのにどうして殴ろうとするんです!』
と先ほど喋っていた時の彼女からは考えられないほどに、気丈だった。

『・・・この女ァ・・畜生・・!』といって男はピエロにまで殴りに掛かろうとした。が。

ゴンッ―これまた重い何かがぶつかるような音が聞こえた、そして男はパタリッと倒れてしまった。もう一人の男が、慌てて男の元へと駆け寄る。

『全く女性にまで手を上げるだなんて何を考えているんです。怪我は無いですか、ピエロ?』
と、声が聞こえ周囲を見渡すと片手に紙袋を抱えた少年が、ピエロに尋ねていた。

もう片手には皿が握られていてさっきの音の正体は、彼が器用に男の後頭部に皿をフリスビーのように当てたからだと分かった。

『・・ハレルクィン、私は大丈夫・・ありがとう』とピエロは喋っていた時のようになった。

『何よりです、そちらの方は?と、メッツェティーノ・・?どうして眼を怪我しているんです?』
『色々とあって・・まぁ、名誉の負傷だよ。』
『そうですか・・それにしては大きすぎる代償ですね』
と、ハレルクィンは片手に握っていた皿を倒れていない男へと投げた。
ゴンッ、と背中にあたり倒れこみながら『ただで・・済むと思ってんのか!』と叫んだ。

すると、周囲の店の店主たちや従業員たちが出てきた。
『ただで済むと思っていないのは、アンタ達のほうだろうが!』
と男に負けないくらいの声をあげたのはパン屋の叔母さんだった。

『いいかい!この子は誰かが元気が無い時はほら話を聞かせて皆を元気にしてくれる。そんな子が人様の娘攫っちまうもんかね!』
僕のほうを向きおばさんはニコリ、と微笑んだ。

『メッツェティーノの眼をこんなにしちまって。ほら、言って御覧よ!この子達が何処の娘攫ったって言ってんだ!』

『・・くっ・・!』と状況が危ないと思ってか、男が逃げ出そうとした。そこへ又ハレルクィンは今度はお盆を手にとり投げた、するとひきつけられるみたいにそれは男に当たった。
『・・逃げるなんて、感心しませんね。貴方たちがやったことは逃げてすむ問題じゃないんですよ』
ハレルクィンはそう言って、男の元へと行きズルズル、と元のところへと戻した。

『彼等が何かそのお嬢さんを攫ったという確証でも在るんですか?』
『最近、お嬢さんは体が悪いってのに・・いつも昼時になったらコッチに出かけちまうんだ・・誰かがそうさせてるに違いねえんだよ・・それにそこの坊主がお嬢さんと話しているのを俺は見たんだ!』

『話してた・・、僕が・・お嬢さん?・・・・、もしかしてその子ってウィネ?』
『そうだ!ウィネお嬢様だ!やっぱり思い当たりがあるんじゃねぇか!』

『・・違う!僕はウィネにほら話を聞かせてたんだ!』
メッツェティーノが『お前が、ほら話を聞かせて欲しいって言っていたあの子か?』と聞く。

プリチネッラが頷くと、パン屋の叔母さんが呆れ顔でこういいのけた。
『何を言ってんだい・・アンタ達、あの子はね・・寂しいって言っていたんだよ』

『・・えっ?』と男はぽかんと、した表情で言う。

『自分のことで迷惑をかけて辛い顔ばかりしている父親。それに、アンタ達は色んな噂が飛び交ってそこの娘だと言えば誰も話をしてくれず、むしろひどい言葉をかけらる。けど、あの子はそんな事もしているのだから、言われて当たり前なんです。といってたよ。』

『ウィネは・・僕の話をお父さんにしてあげたらお父さんも笑ってくれたって言ってた。だから・・毎日とはいかなかったけど、僕が来てほら話をしたらいつだって・・楽しそうに聞いてくれてた。』

ハレルクィンが、うずくまり嗚咽をあげる男を見てポツリ、と呟く。
『ウィネお嬢さんのためにやった事は、間逆だったというわけですか・・』

すると、今まで後ろに居たメッツェティーノが男の下へと歩んだ。
ふわりっ、と風が吹いてメッツェティーノの前髪が上がる、気付けばメッツェティーノは包帯をしていなかった。男は、傷ついたメッツェティーノの眼を真正面から見たことになる。

『・・・あぁああああああ・・・ああ・・!』 と男は言葉にならぬ声をあげた。

『なぁ、プリチネッラ。』 答えはしなかったが、メッツェティーノは男を前にしながら続けた。

『お前は、俺の弟にはなれないっていったな。あれは、やっぱり血が大事だからか?』
『・・・・、違う。僕は・・メッツェティーノの・・道を奪ったから・・・だから・・』
『・・、そうか。けどなプリチネッラ、俺は道を失ってなんかいない』

その発言に、僕もピエロもハレルクィンもそして、周囲に居た人が驚いた。

『俺は確かに半分は見えない。けど、俺は音を失った訳じゃない』
『そんなの・・メッツェティーノの屁理屈だ・・』

『そうだな、新譜を買ったとしても、弾ける頃にはもうその新譜は新譜じゃなくなっているかもしれない。もう演奏会なんてやれないかもしれない。けど、俺は―それでも音を、失った訳じゃない。だから、プリチネッラお前は俺の道を奪ってなんかいない。』

『僕はほら吹きだし・・本当の弟にはなれないよ・・?』
『それでも、お前はあの日から俺の弟だろう?プリチネッラ』

涙で、景色がかすんだ。
その霞む景色の中、僕の兄は男に『弟に謝ってくれ』といった。男は、顔を恐怖にゆがめたまま僕のほうを向いて平身低頭に謝った。

こちらを向いたメッツェティーノの傷ついた眼は前と変わらず光が溢れていた。

Re;impromptu ((←即興曲。
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

静夢 | URL | 2009/01/16(金) 12:25 [編集]
おひゃよ~。
うううううう・・・ざぶい・・・。

サバイバーが発売されたぁ~!
これって今頃気付いたのだがSLGなんだすね。
しかも今まで何作かメガテンやPのSLGが出てるらしいけど。
どれも不発に終わってるというデータが(笑)
やっぱアト○スはRPGが良いっすよね。

例の館はやはり裏要素みたいな感じだすたか。
ストーリーには関係ないのは分かってたが。
にしても階層ごとに条件があるとは。
これはかなりしんどそうだべす。
じゃなくても雑魚が強そうだというのに。
最下層までたどり着くのは無理ぽ?

桂月 | URL | 2009/01/16(金) 20:55 [編集]
こんばんわあああ!!

この寒い季節、小雨が降っていて・・持久走無いだろうとかタカを括っていたら、見事に持久走ありまして・・本降りと言わんばかしの雨が降る中全員ずぶ濡れで走り見事に・・熱が出てます。((ぁ。

およよ・・発売されましたか^^
まぁ、どちらかと言えばRPGっぽいですよね・・物語だとか。あと○すの代名詞って言えば、本当ぺるそなだと信じてます。もう一人の自分と向き合わなければならない瞬間って結構根っこのテーマだなあ・・と思ってます。

例の館は本当にユリス云々よりもコッチが人類的に拙いんじゃないんでしょうかねえ。しかも、内装が結構ファンシーです・・笑。クマのぬいぐるみとかあるんですよ。
最下層はレベルとか上がれば結構楽に行けるんじゃないかなあと思ってるんですけど、今のレベルは不可能に近い感じがしてます・・(*´▽`*)
Copyright © 真夜中安息. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。