DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2009/11/12(木)   CATEGORY: 店主の宝物庫
メロウホワイト。
―ゆらゆら揺らめいては、人惑わせる、畜生の名を、此処に刻む。

すうっと、着物から生白い腕が現れ虚空をかき、九重は夜空を見た。

「・・・目羽、私にそれは出来ないよ」

ぽつりと九重は言った。その言葉に長髪に羽の髪飾りがついた青年―目羽は酷く驚いた顔をした。

「お前がプロテクトだから、か?」

隣りに居た冷気を纏っている人の姿をした十月のプロテクトである緑青は九重を見ていた。

「・・そうじゃないんだ」
「じゃあ、どうして―!」
九重が目羽を見た。悩んでいるような、悔やんでいるような表情をして。

「私は充分なんだ。君や行方のような人にも出会えて―六のような、友人にも会えた。だから、もう私が願う事は何も無いよ・・」
貯まっていた、けれど言ってしまえば消える事が判っていた願いを九重ははいているように見えた。

「・・っ!」
目羽は何を言えばよいのか、分からなかった。

下手な事を言えば九重を傷つける。それが分かってしまった。だったら、どうやって―

そう思っていると、隣りに居た冷気が移動した事に目羽は気づいた。緑青が九重の手前に居た。

「・・?」
「言葉を伝えれないのは、悲しいです。けれど、言葉が言えなくなるまでに待つのも辛いですよ」

「・・っ」

「貴方は行方の”記憶”なんです。”記憶”の主人が、言って欲しいというなら甘えてしまった方が得策です。それに―私たちもまた何時忘れられるのか、記憶の井戸の中に放り込まれるのか分からないんですから。」

最後は皮肉めいていたが、彼もまた九重に何か伝えたかったのだろうと目羽は思った。

九重は緑青を見つめ、視線を石畳へと移し変えた。

「・・・私は、何になれば―」

「んなの、決まってるだろ」
目羽は一歩歩みだして、顔を上げた九重に告げる。

「九重、あんたは行方の神様だよ。大事な、あいつの”記憶”を守ってくれたんだから」

それに、と続ける。

「俺もあんたと同じ立場だったら、同じ事をしてた。悲しいよな、知っている人が、友達が、家族が、一人でも隣りから消えて居なくなって、最初は形も、声も、覚えてたのに」

「時が来たら忘れちゃうんだ」

ぽとりと何時の間にか目羽の目から涙が落ちた。それを聞いて九重は顔を覆い、ぐずりと泣きながらも答えた。

「私の、縁の結び神の私の願いは―」

嗚呼、やっと言える。

Re;sound only
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

静夢 | URL | 2009/11/13(金) 12:43 [編集]
おひゃよ~。
めっさざぶいっすね。

三刀流順調だべすか?
と思ったら・・・。
天敵のテスト週間でご無沙汰だったぽい。
でも誘惑に負けずに勉強に専念してるとこが偉い。
おいらだったら間違いなくPSPを手に持ってる(笑)
そ~いえば聞いた話だが。
事務系の求人率って0.003%らしいでっせ。
この求人率に何人もの人が・・・。
おいらも方向性変えようかしらん。

桂月 | URL | 2009/11/13(金) 18:28 [編集]
ぶえっくしょい!!どうも今晩和桂月です!

帰り間際に雨にやられました・・どしゃぶりですたい。

今は二刀流になりましたが、もう二刀流でもなくなりました・・orz
天敵のテスト週間はいいんですが、何を思ったのか母さんたちが映画を見に行こうと言い出して、明日行く事になりました^p^

親って・・・・。

ふおおおおおおおお!?おかしい、そのパーセンテージ!!

とりあえず専門校でソフトウェアのお勉強しようとは思っているのですが、そこの受験も間近で・・、アンド前回の件でトラウマと化した面接が・・・!何を喋ったらいいの^^:

しかもソフトウェアって、何を言ったら宜しいのやら。

まあ、そんなこんなで、お勉強頑張ります~。
Copyright © 真夜中安息. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。